【体験談】マレーシアで2023年のラマダン(断食)が始まりました!

カテゴリ:
実体験レポート
更新日:
2023.03.24
マレーシアで暮らす魅力の内の一つに、多文化・多宗教な環境に身が置けるという点があると思いますが、今回はラマダンと言われるイスラム教の断食について紹介します!筆者の去年の経験も合わせて、その魅力に触れていきます!!

ラマダンとは

 

「ラマダン(Ramadhan)」とはアラビア語で「断食の月」という意味で、約一か月の期間、マレーシアを含めた、世界中のイスラム教徒の方々(ムスリム)が断食をします。

 

断食と言われると、一か月間何も飲食をしないのかと驚かれる方もいらっしゃいますが、そうではありません!

 

実際は、日の出から日の入りまでの間に断食を行います。つまり、太陽が沈んでいる間はいくらでも飲食が可能ということです。その日の出と日の入りの時間は毎日分刻みで変わります。

 

2023年度のマレーシアのラマダンの日程は以下の通りです。

開始: 2023年03月22日 夜

終了: 2023年04月21日 夜

 

イスラム教での一日の始まりは厳密には夜からだと考えられている為、ラマダンも夜から始まります。

 

ラマダンの目的

 

ラマダン中は、空腹や自己欲求の気持ちを我慢する経験をすることで、欲求を断ち、己の意思を強め、神との繋がりをより意識する、感じる期間とされています。

 

ラマダン中は、家族や友人と一緒に断食を乗り越えることで家族の絆や友情がより深まると言われています。また空腹感を体験することで、食料が得られない貧しい人の気持ちを理解することで助け合いの意思を育みます。

 

また断食のみではなく、普段の悪習慣から一か月間離れることで、自己欲求をコントロールすることの重要さをも学びます。ラマダンは、自分自身の体だけでなく心を清めて信仰心を強める目的があるのです。

 

ラマダン実体験

 

マレーシアでは日の出が始まるおよそ午前6時頃に断食がスタートします。なのでムスリムの方は午前5時頃には起床して、「サフール」と呼ばれる朝ごはんの準備をします。何を食べるかは人それぞれの様で、特に決まりはなさそうでした。それよりも断食に備えて水分をたくさん補っていました。

 

いよいよ断食の時間です。初めの5日程はのどが渇く感覚やお腹がすく感覚に体を慣らすのに少し大変ですが徐々に体が慣れてきます。しかし、12時間程、食べ物のみでなく水分も一切断ち切るので、体力を保つのが難しく、良くないとは言われていますが、お昼寝をたくさんして体力を温存させる方もたくさんいるそうです。

 

 

時間が経ち午後7時ごろになると、断食が終わる時間です。断食後の食事「イフタール」は皆で食べるほど、より良いと考えられている為、家族や友達と大勢で食べる方が多いです。なのでイフタールの時間が近づくと、台所でたくさんの量の夕食を作り始めたり、ショッピングモールではレストランがどこも満席になるほど混み合います。

 

他にも、マレーシアではレストランやホテルがラマダン限定のビュッフェを提供したり、道中には「ラマダンバザール」と言われる食べ物を販売する小店がたくさん立ち並びます。

 

断食の時間が終わると、皆さん必ず「デーツ」を始めに食べて断食明けを迎えます。

デーツはナツメヤシの実で、中近東諸国や東南アジアでは栄養価が非常に高いドライフルーツとして知られているからだそうです。

 

 

レストランなどで断食明けをしても、必ずテーブルの上にデーツが提供されていたり、私が驚いたことは、マレーシアのマクドナルドでも時間になるとお客様全員に飲み物とデーツを無料配布するサービスがあったことです。

 

 

また、ラマダン中は断食を一か月間も行うので、かなり痩せるのではと思われる方も多くいらっしゃると思いますが、個人差はあるものの、逆に筆者も含め体重が増える方が多かったです!!イフタールの時間にお腹いっぱいに飲食をしたり、夜遅くまで友人や家族と団らんしながらデザートや軽食を食べたりするからかもしれません。

 

まとめ

 

あまり馴染みのないイスラム教のラマダンですが、覗いてみるとなんだか楽しそうですよね!

 

筆者も実際にラマダンに参加して、食べ物が常に目の前にある、それを買える環境が自分にあることにありがたみを感じました!

また、誰かと一緒に食べることの幸せもしみじみと感じることができました!

 

このようにマレーシアで異文化な体験をしてみませんか?

 

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